子育てしやすい町~三重県大台町~
私は月1回、三重県健康福祉部こども局子ども家庭室母子保健Gが主催する事例検討会にスーパービジョンに行っています。この研修会の目的は、子ども虐待による死亡事例等の検証結果で母子保健分野の果たす役割が非常に大であること、および母子保健施策と児童虐待対応の一体的な取り組みを進めることが重要であることが示されているため、県の方針として県保健所保健師と市町村保健師の人材育成を企画しているからです。特に事例のアセスメント力が弱いことが指摘されているので、事例を通して見立てる力とそれを文章化していくことができるように研修しています。毎回2事例について、客観的事実、想像、不明情報、事実から導き出されたアセスメント、必要な情報や方針などをホワイトボードに板書し整理してスーパービジョンをしていきます。毎回25〜30名位(各所から一人選抜)の保健師のみの参加者です(県庁の子ども家庭の事務職も一人参加しています)。
参加者の一人の大台町の保健師さんから講演を依頼されていたので、12月9〜10日、県の研修会が終わった後に一緒に車で大台町まで行きました。大台町は、津市から車で1時間半位走った和歌山県と奈良県に隣接する大台ケ原で有名な町です。大台ケ原は3県に隣接しているそうで、日本一降雨量が多いところで知られています。大台町は山奥ですが、泊まったホテル“奥伊勢フォレストピア”は、とても洒落ていてセンスがいいなと思いました。クリスマス前だったので各室のドアにはクリスマスリースが掛けられ、部屋も広く、温泉もあって、レストランでのお食事もおいしかったです。フルコースのフレンチを町の保健師さん、保育士さんたちとみんなで頂きました。お肉は、鹿肉を選んで初めてでしたが食しました。とてもあっさりして、やわらかく、おいしいお肉でした。
大台町は人口11,000人位、出生数70弱、保健師は7人います。一人あたりの人口を計算すると15,00人位でなんとも都市からするとうらやましいかぎりです。保育所は町内に4か所あって、3歳から全員保育所に入所できるそうです。保育料も他市の半分位(上限25000円程度)ということでした。
講演会は保健師の依頼では、援助職のアセスメントを高めたいということだったので、虐待やネグレクトに関する専門的なレジュメをつくっていました。しかし、当日は援助職10名以下で、民生委員や児童委員が殆どで、教師が数名、総勢50〜60名だったようです。難しいレジュメを易しく分かりやすく話していかないといけないので大変苦労しましたが、以外にも民生委員さんたちは理解してくれて、最後の質問コーナーでも積極的に手を挙げ、この町が子育てしやすいようにかかわっていかなければという思いが伝わってきました。大台町は子育て支援センターも意識が高く、設備も整っていて、関係機関の連携も良いような印象を受けました。来年2月に要保護児童対策地域協議会での研修に再度行きます。気持ちよく交流ができる町の人々と出会えるのは楽しみです。