日本子ども虐待防止学会第15回学術集会埼玉大会

 11月は子どもの虐待防止月間です。今回の埼玉大会は例年より1か月早く、虐待防止月間に合わせて11月27日(金)〜28日(土)、国際シンポジウムは11月29日(日)大宮のソニックシティで開催されました。会場は駅のすぐそばで移動も便利で、分科会も分かれることなく同じ建物だったので良かったです。参加者は1800名を超えていたでしょうが、申し込みをしても参加できなった保健師もいたようです。今回の学会では全国で顔馴染みの方たちとは出会う機会もあまりなく、みんなどこにいるんだろうな?と思いました。他の人たちも話を聞くとそうらしく、「今年は会わなかったよね」と言っていましたので、これは会場が広かったせいでしょうか。
 私は初日の午前中に、児童虐待防止法制定10周年記念シンポジウム「虐待問題が日本の社会に鳴らした警鐘〜虐待防止までの10年、その後の10年、そしてこれからの10年〜」のシンポジストにプログラム委員長の中板さんから任命され、20分という短い時間で保健機関における虐待問題の流れや保健師の動きなどを話しました。1000名以上の聴衆の前で、緊張しながら自分史をひも解いていく感じでした。この20年、なんだかんだと言われながらも、アディクション問題から虐待問題までかかわり続けてきたことが少しは認められたのかなと思います。会場には現場で虐待問題にかかわっている関係者だけでなく、厚生労働省や総務省など国のお役人の方たちも聴いていたらしく身が細る思いをしました。でも、保健師としての主張をし、その役割を訴え、少しでも良い方向に虐待問題や子育て支援が動いていけば実践してきたことを伝える価値はあるでしょう。シンポジウムのレジュメは学会誌にも書きますが、ブログに添付しておきますのでご覧ください。
 分科会では筑波大学の森田先生が座長で「児童虐待とアディクションの包括的援助」が初日の午後にありました。90名位の参加者でしたが、希望しても入れなかったと言われたので、もっと広い部屋を希望すれば良かったのかもしれません。この分科会は「来年もやりたい」と森田先生は言っています。
 2日目はPSG研究会のメンバーが企画した「グループにつなぐ~そこからつながるもの、動き始めるもの~」でしたが、これも人数を絞ったために、希望しても入れなかったと言われました。PSG研究会のメンバーは本当に素晴らしい人たちばかりです。保健師魂を受け継いでがんばって欲しいです。分科会ではモチベーションのつけ方などについて話しましたがグループにつなぐ場面だけでなく、親に介入していく時にも必要な技法なので、ニーズがあれば講演をしたいと考えています。
 第15回埼玉大会のプログラムは内容が充実していたと好評でした。埼玉県の保健師たちが主体となって事務局を動かしてきたからです。例年は、開催県の大学の小児科教室にお願いするのがほとんどなので、内容的にはいろいろと不満も出てきます。今年は事務局にしても、シンポジウムにしても保健師たちの活躍が目立っていました。公衆衛生で仕事をする保健師の理念や役割の価値を伝え、次の世代を育ていくことが大切です。
 来年は熊本です。温泉の宝庫ですので、学会よりもそっちが楽しみ?・・・かな。
 シンポジウムのレジュメを添付しておきますのでご覧ください

2009年11月