第10回全国シェルターシンポジウム2007 DV根絶国際フォーラムに出席してきました。会場は幕張メッセ国際会議場です。私の自宅があるのは新浦安ですので、京葉線で15分もかからないところでしたが、幕張メッセには初めて行きました。沿線は海の埋立地なので、高層ビルが立ち並び、町の味わいというのはまったく感じられないビジネス都市でした。国際シンポジウムには、全国から民間あるいは公的にDV被害者の救済活動などに従事している方たちがたくさん参加していて熱気がありましたし、国会議員の南野参議院議員や社民党党首の福島みずほ議員、堂本知事などの出席もありました。福田総理大臣のメッセージも南野議員代読であったりして、政治的にも勘所を押さえてDV関係者はがんばっているんだなという印象を強く持ちました。それに比べて児童虐待の民間団体はこのような国際シンポジウムをするくらいの意気込みや力量はないし、国の施策も児童相談所重点主義の一本やりではないかという気がしています。
シンポジウムでは、アジアの女性たちのDV根絶の状況について報告がありました。中華人民共和国、大韓民国、モンゴル国、香港、日本の5カ国でシェルター活動などに実践している女性たちが話をしました。驚いたのは、各国あまり違いがないほどに、DV法に順ずる法の整備や家庭内暴力防止法が制定されていたということです。中国だけはDV法はこれからという段階でしたが、モンゴルも2004年に家庭内暴力防止法が施行されました。取組が一番進んでいるのは韓国です。韓国は、「家庭内暴力犯罪処罰特例法」と「家庭内暴力防止及び被害者保護に関する法律」の二本立てになっています。家庭内のすべての暴力全般を対象としているので、DV,児童虐待、高齢者虐待も含みます。でも各国共通して被害者保護も重要だが、加害者の対策、教育や治療についても必要性を話していました。
千葉県で開催したのは堂本知事がDV対策に熱心だからだろうと思います。千葉県の保健所ではDV相談を月1回以上開いているようですが、外部から相談員を雇い上げて場を提供しているだけのような印象を受けます。あるスーパーバイザーが言っていましたが、DV相談があると、保健師はどこかに振るだけで、自分たちできちんと受けとめてかかわろうとしないのだそうです。世田谷区でも20数年前までは、アルコール相談があると断酒会や精神病院に振り分けるだけをやっていた時代があったことを思い出します。そういうことをやっていたのでは保健師の力量は上がらないし、依存症者もつながらないと言ってきて、論文にも書いたりしてきましたが、通じていない地域も数多くあるのだなと残念でなりません。“犬の遠吠え”でしかないのか・・・と。
第13回日本子ども虐待防止学会みえ大会の分科会のセッションで、私は「DV家庭のアセスメントの視点と支援やケアの課題」について話題提供します。興味や関心のある方は、参加して一緒にディスカッションをしましょう。